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技術研修会記録

平成22年度実施研修

平成22年度 第7回研修会 (平成23年3月12日)
「フジの接ぎ木実習」
講師:及川清明樹木医   
場所:町田市立薬師池公園
今回の研修は、実践研修ということで、町田市の薬師池公園の藤棚にてフジの接木研修を行いました。対象となったフジは花つきが悪く、事前の診断において、台木のフジが台勝ちであることがその原因。対策として、三尺フジの接ぎ木を試みたものです。
及川講師から、接木で注意する点や、コツについて解説があった後、実地での研修を行いました。
今回の研修の開催にあたっては町田市の職員の方々には場所と資機材の手配をいただき、感謝いたします。

参加人数:9名


平成22年度 日本樹木医会関東甲信地区協議会共催研修会 (平成23年2月26日) 
「@ イチョウの病虫害について A 鶴岡八幡宮の大イチョウの再生」
講師: @矢口行雄先生(東京農業大学地域環境科学部教授) 
    A浜野周泰先生(東京農業大学地域環境科学部教授) 
場所:東京農業大学18 号館講義室
今回の研修は、関東甲信地区協議会共催研修会ということで、東京都支部との合同研修会として行われました。
講師の矢口先生は病原菌と電子顕微鏡が専門。今回はイチョウにまつわる病害についての講演で、注意すべきイチョウの病害は赤衣病とべっこうたけ病の2 種類だけとのこと。炭疽病と強剪定の関係は興味深い。
浜野先生は、平成22年3月10 日に倒壊した鶴岡八幡宮の大銀杏の再生に深く関れている。その大銀杏の再生への活動などについて話題提供していただきました。
今回の研修の開催にあたっては専ら東京支部の方々に尽力していただきました。会場を提供していただいた東京農業大学をはじめ、係われた皆様に深く感謝いたします。

参加人数:108名(東京支部会員などを含む)


平成22年度 第6回研修会 (平成23年1月28日) 
「苦労年輪、木は育つ!」(第1 回みどりの講座)
講師:鈴木清樹木医       
場所:神奈川県立相模原公園研修室
今回の研修は、「NPO 法人みどりのお医者さん」と「県立相模原公園」の共催の「みどりの講座」。かながわ樹木医会は後援というかたちで参加しました。
講師の鈴木清氏は、かながわ樹木医会の第2代会長で、年輪解析のプロフェッショナルの方です。講演は、年輪年代学を用いた樹木解析のアプローチが様々な分野に応用されていること、丹沢大山の大規模なモミ枯れの原因究明に年輪解析が貢献したこと、殺人事件の重要な裏付けとして年輪解析が役立ったことなど。楽しく有益な時間を過ごすことができました。

参加人数:72名


平成22年度 第5回研修会 (平成22年11月6日) 
「緑化地の植栽基盤の診断」
講師:長谷川秀三氏(ジオグリーンテック株式会社)   
場所:東京農業大学世田谷キャンパス
植生基盤、土壌診断は樹木診断では最も重要な点検項目です。長谷川氏はこの土壌診断には欠かすことが出来ない、そしていつもお世話になっている長谷川式土壌貫入計、長谷川式簡易現場透水試験の開発者です。まず、室内講義では自然土壌とは異なるという視点から植生基盤について解説され、その後、屋外での、長谷川式土壌貫入計試験、長谷川式簡易現場透水試験、長谷川式検土杖による採土など、実技研修を行いました。ちょっとした注意点などを長谷川氏からうかがう事ができ、目から鱗でした。
今回の研修では内田均先生をはじめ東京農業大学短期学部の皆様には、会場の提供、設営の準備など様々なご協力をいただきました。感謝の念を申し上げます。(共催:東京農業大学短期学部)

参加人数:69名

平成22年度 第4回 研修会 (平成22年9月15日) 
「樹木の腐朽病害と腐朽菌」
講師:阿部恭久教授(日本大学生物資源科学部)       
場所:日本大学湘南キャンパス
腐朽病害は樹木医にとっては避けられない課題です。今回の研修では腐朽病害の第一人者である阿部先生に講義をお願いいたしました。講義は樹木の腐朽病害に関する基本的な内容から例を挙げてわかりやすく解説していただきました。樹木の腐朽病害とは何か、腐朽病害と寄生病との違いや、白色腐朽と褐色腐朽の仕組みなど、基礎的な知識を見直す良い機会となりました。
今回の研修には日本大学生物資源科学部の皆様には、会場の提供、設営の準備など様々なご協力をいただきました。感謝の念を申し上げます。
(共催:日本大学生物資源科学部)

参加人数:41名


平成22年度 第3回 研修会 (平成22年8月10日) 
「樹齢250 年タブノキの治療」                                    講師:神田多、山本洋之、岡澤信一各樹木医、永石憲道(東邦レオ・樹木医)  
場所:横浜市金沢町第二公園
公園の再整備工事にあたり、かなり痛んでいるが保存治療が望まれているタブノキの古木を、3月にピカスを用いた診断を行いました。今回はその診断結果なども踏まえて、実際に治療を研修として行ったものです。治療内容としては不定根誘導と、エアースコップ、土壌改良剤(OH-C)を用いた土壌改良を実施しました。
なお、この研修では横浜市金沢土木事務所にご協力いただきました。厚くお礼申しあげます。


平成22年度 第2回 研修会 (平成22年7月21日) 
「夏季における樹幹注入剤」                                     講師:高美 和史氏(且O商、特販部長)、栗原 俊光樹木医      
場所:横浜市 岸根公園
松への樹幹注入は代謝活性が低下する冬季間に行なうのが一般的ですが、研修では、加圧することで冬季間以外でも樹幹注入の出来るとのことで、栗原講師から講義とマツガードを用いて実演を行っていただきました。樹幹注入は薬害が、特に活性の高い季節では心配になりますが、薬害事例のほとんどが経験不足・不注意が原因とのことで、施工上の留意点なども指導いただきました。
近年、住宅地周辺などでは農薬散布は厳しい制限があるため、広葉樹の樹幹へ直接薬剤を打込む剤としてオルトランカプセルなどが注目されるようになってきています。高美講師から、オルトランカプセルによる施工時の留意点など説明された後、実演講習が行われました。正しい施工をすれば薬害は防げるとのこと。なお、本研修は(財)横浜市緑の協会との共催で実施しました。

参加人数:33名


平成22年度 第1回 研修会 (平成22年5月29日) 
「植物園内の病虫害の観察および植物園での希少植物保護増殖事業の取り組み紹介」     
講師:出野貴仁樹木医    
場所:東京大学小石川植物園
小石川植物園に勤務する出野さんの案内で、小石川植物園を案内していただく。樹木医の集まりなので、珍しい樹木に興味を惹かれつつ、病害の兆候を目ざとく誰かが見つければ、喧々諤々の談義が始まる。トキワマンサクの葉枯れを見つけると、ここ10年で広く蔓延したマンサク葉枯病について意見交換が始まるなどなど
一般には公開されていない温室では、小笠原諸島の希少植物など保護増殖事業の取り組みなども説明を受けた。後日、大変な騒ぎとなったショクダイオオコンニャクも見せてもらったのは印象的。

参加人数:23名